【第26回 紆余曲折】数学科 宮原資先生 | 東明館中学校・高等学校

◆教員リレーコラム◆

第26回の担当は・・・宮原資先生(数学科)

お題『紆余曲折

 

 

 

 私は本年度より東明館に赴任してきた。教員歴は1年目。まだまだ新米ではあるが、ここに赴任するまで、色んな経験をしてきた。

 思えば私の「将来の夢」は教員ではなかった。小さい頃より医学の道に進みたい気持ちが強く、「医者になる!」と周りに豪語していた。漠然としていて口ばっかりの人間だったので現役で受かるはずもなく、浪人してもなお達すべきレベルに達さなかった。志半ばで夢を諦めるわけだが、数学が好きで教えることも好きだったので、「医学」から「教育」に進路を変えた。今となってはこの変更が自分の中では最適解だった。

 浪人時代や大学で数々の仲間と出会い、分かち合った。だが、教育実習で大きく挫折して、一度は教員を諦める。某企業に就職し、社会人の基礎を培った。そこで私は疑問に思った。果たして自分の人生このままでいいのか、と。縁あって東明館の教員の採用を頂き、現在に至る。

 10年前の夢と大きくかけ離れており、当時の私自身は10年後の未来の自分を想像することは出来ないだろう。タイトル「紆余曲折」が私の人生にピッタリな四字熟語だと思う。この10年は非常に濃密で、何事にも代えがたい経験をした。時には失敗して怒られたり、時にはバイクの運転中に事故を起こし、生死を彷徨いかけたりもした。そういった「失敗」が今の自分を構築しているようにも思える。人生のターニングポイントはいつ来るか分からない。だからこそ目の前の人生を精一杯生きていきたいものである。

 この先の10年も想像していない未来が広がっている。その時もまたこうやって振り返ってみよう。人生まだまだこれから。某漫画の主人公のように、ワクワクした人生となるように毎日を楽しく生きていく。

 

毎週金曜日更新! 次回は宮崎秀男先生(事務)② お題は『本屋の仕事』です。