【第19回 私が教師になった理由】社会科 宮地浩二先生 | 東明館中学校・高等学校

◆教員リレーコラム◆

第19回の担当は・・・宮地浩二先生(社会科)

お題『私が教師になった理由』

 

   

 東明館に勤務してから30有余年,よく生徒に質問されるのが「なぜ,先生は教師になったんですか」と質問されることである。この質問をされると答えに窮する。先生になりたいと思って先生になったのではなく,ただ何となく先生になったからだ。生徒が期待する答えではないので,落胆している生徒を見るとやるせなくなってしまう。だから,この手の質問は苦手である。

 また,年度当初によくある「先生,1年の抱負を」という要望も苦手である。別に抱負なんかあるわけでもなく,この1年をつつがなく過ごしたいだけである。熱血あふれる先生を見ると火傷しないのかなとも思ってしまう。別に冷めているわけではないのだが,どうも同じベクトルを向けられない性分かもしれないと反省する日々である。

 取り留めもない話をしたが,最後に,これを読んだ生徒諸君は私に「先生はなぜ先生になったんですか」という質問をしないようお願いしたい。本当の理由は,卒業式終了後のクラス担任あいさつでいつもしているので。

 

毎週金曜日更新! 次回は河野ホールモスト先生(英語科) お題は『日本に来て驚いたこと』です。