教育現場で広がるチャットGPTで本校が紹介されました | 東明館中学校・高等学校

朝日新聞の記事で、本校の山元先生の授業におけるChatGPTの活用について紹介がありました。

下記引用します。

生徒に出す課題づくりに、修士論文の相談相手に――。国や大学で対話型人工知能ChatGPT(チャットGPT)をめぐる議論が進むなか、教育現場で積極的に活用する例が相次いでいる。最低限のルールを決めて、「まずは使ってみよう」という試みだ。

「明治時代の日本の産業革命を象徴するポスターを制作しましょう。ポスターには重要な技術、産業、政策、人物、または教育制度の変化を含めてください」

佐賀県の私立東明館中学校・高校の社会科教員、山元祐輝さん(30)は最近、高校1年生にこんな課題を出した。実はこの文言は、チャットGPTに作らせたものだ。

あらかじめ教えるべき内容を入力し、「生徒たちに知識や理解を表現させるための課題を作って」と尋ねた。

ほかに導き出された課題の例は、「明治時代の人物や出来事をもとに風刺画を作ってみよう」「授業の課題が早めに終わった生徒には、明治時代の日本にタイムスリップした想定で、工場労働者の暮らしを書かせてみよう」などだ。

■使い方の校内ルール、二つだけ

山元さんは、「自分では思いつかないようなものが多かった」と話す。授業準備の効率が格段に上がったという。

同校はすべての教員に授業の教材作成などでのチャットGPTの利用を勧めている。3月下旬には基本的な使い方がわかる職員研修を行い、4月からは最新の機能が使えるアカウントの配布も始めた。

「使いこなしているかいないかで、教員の業務負担の度合いに決定的な差が出てくる」。神野元基校長(37)は言う。

もともと都内で学習塾を営み、人工知能を取り入れた教材を活用してきた経験がある。学校の教育現場に取り入れることに迷いはなかった。

だが、使い方がわからないためか、積極活用している教員はまだ全体の1割、5~6人だ。

利用の注意点としては、「インターネットを利用する上で気をつける点と基本的には変わらない」と神野校長。いま教員に伝えているのは「個人情報を入力しない」「必ず事実関係をチェック」の二つのみだといい、活用する教員の増加に期待する。