【第14回 行動によって事態は変わる!】英語科 菅沼正規先生 | 東明館中学校・高等学校

◆教員リレーコラム◆

第14回の担当は・・・菅沼正規先生(英語科)

お題『行動によって事態は変わる!

 

  

 今まで、私は3回死にかけたことがあるのですが、非常に衝撃的だった瞬間がありました。アメリカに住んでいるころの話です。大学での日本語の授業をした後、私の日本語のクラス生徒たちと素敵なバーに行きました。すべてオン・タップのビールばかりで、中には地ビール、フルーツビールなど様々ありました。カクテルも人気で女性のお客様も多いバーでした。そんなバーで楽しく時間を過ごし、気が付くとあっという間に時は流れ、時間はすでに午前2時を回っていました。楽しそうに仲間がまだ飲んでいる中、明日の予定もあり、後ろ髪をひかれながら、アメリカ人の生徒であり友人と2人でバーを出ました。ほろ酔い気分でしたが、明日のイベントの成功の為に打ち合わせをしながら、家路へと向かっていました。と、前からフードを深めに被った1人の怪しそうな180㎝程度の男が肩を揺らしながら我々の方にやってきました。我々が彼を目にした瞬間に、「あ~あ、やば~。まずいぃ。」とお互いに思っていたのですが、彼との距離がすでに近かったことと、我々もほろ酔い気分だったので、若気の至りでそのまま進んでいきました。「ここで命が尽きるのかなぁ?」運を天に任せていました。まぁ、予想通り、「ホールド・アップ。ギブ・ミー・オール・ユアー・マニー」ですわ。銃は向けられ、鈍く光っている銃口は我々に向けられていました。昔から空手、柔術等武道の師匠からの手ほどきをして頂いた私とそれに興味のある友人は2人で目を見合わせて、「死ぬときは死ぬなと。」で、ダメもとで阿吽の呼吸で、不審者に挑みました。我々は、先程までの友人との楽しかった時間を台無しにされたこと、少し酔っ払った中であの素晴らしい時間の余韻を味わっていた時間を急に止められて、非常に怒りを感じ、普段は決して人に手をあげない我々でしたが、彼のもっていた銃を取り上げて、それを彼に向けて、「バン!」と口で言った瞬間にその男は一目散にものすごいスピードで逃げていきました。我々は、取り上げた銃をポストに投げ入れて、もちろん、警察には銃を投げ捨てた場所を連絡し、何のお咎めもなく、我々は安堵しました。それから、すっかり冷めてしまった酔いをもう一度、と、また近くのバーに飲みに行きました。海外では、多くの国が銃を普通に所持している社会です。ですので、自分の身は自分で守らないといけない社会です。しかし、私たちは、ある意味ラッキーであっただけで、一歩、間違うと命を落としかねないことが多々あります。思い切りエンジョイして、異文化を学び、様々な人種の人々と関わりあうことは、今の時代、本当に必要ですが、くれぐれも皆様が訪れようとする国の治安、そして、その地域の危険な場所をしっかりとリサーチして楽しんでください。

 

毎週金曜日更新! 次回は久良木健志先生(国語科) お題は『家族』です。