【第11回 行雲流水】数学科 田中健太先生 | 東明館中学校・高等学校

◆教員リレーコラム◆

第11回の担当は・・・田中健太先生(数学)

お題『行雲流水』

 

 

 行雲流水(こううんりゅうすい)という言葉があります。辞書には、「①自然のままによどみなく移りすぎることのたとえ。②何事にも執着せずに自然のなりゆきにまかせて行動することのたとえ。」(学研 四字熟語辞典より)とされています。

 人は生きる上で目標を持ち、行動に移します。その行先には様々な障害があり、時には対人関係、時には環境によりうまくいかないことがあります。その障害に向かって意固地になりながら真正面からぶつかり、双方に痛い思いをする話をよく耳にします。

 この「行雲流水」とは、雲や水のように、状況に応じで形を変えながらも進んでいく様を表した、いわば『禅語』です。しなやかさを持ちつつも、着実に歩んでいくことで、目的に到達することができる方法とも言えます。

 こだわりを捨てて、時には周りを受け入れ身を任せることで目的までの舵取りをしてみてはどうでしょうか。遠くの目的地であればあるほど、多くの人が協力してくれて、穏やかな気持ちで進むことができるはすです。壁にぶつかったとき、人間関係でうまくいかないときに、この言葉を思い出してみてください。

 

毎週金曜日更新! 次回は樋渡義人先生(数学) お題は『恐怖体験』です。