「東明館高校の生徒らと語り合う『未来教育対話』のお誘い」 | 東明館中学校・高等学校

日 時 2023年3月25日(土)13時30分 ー 15時30分
テーマ 「学校の未来・社会の未来」
場 所 東明館中学校・高等学校 ラーニングルーム
(*お車でお越しの場合は基山町グラウンド付近の各所駐車場に停めていただきますようお願いいたします。)
【未来の仕事はAIに置き換わっている!?】
近年、AI(人工知能)は急速な進化を遂げています。22年後の2045年にはAIが人類の知能を超え、人間の生活に大きな変化が起きると言われています。これをシンギュラリティ(技術的特異点)と呼びます。最近ではそれがやってくる時期は2030年代に早まるとも言われています。
その時代の中でも教育に関する問題は待ったなしと言っても過言ではありません。なぜなら、これからの未来を生きる子どもたちに、私たち大人が「生き抜く力」を身につけさせなければならないからです。
そのためには必要なのは時代の最先端を走る学校です。
AIが発達すると、人間の仕事環境にも大きな変化が起きていきます。今の時代にあって当たり前な仕事がどんどんなくなっていきます。AI時代に活躍できる人材のキーワードは「圧倒的能動思考」。つまり、他人や周囲の環境に依存せず自分にしかできない仕事を作り出せる人です。私たち大人は、未来を生き抜く子どもたちが自分で仕事を作ることができる学びの環境を作る必要があるのです。
圧倒的能動思考を手に入れるためには、3つの条件があります。
①社会や組織に身を委ねないこと
②自分で考え行動が起こせること
③責任が持てること
自分にしかできない仕事を作るためには「思い」と「問題解決能力」が必要になります。「思い」がなければ当事者意識や責任感は生まれませんし、「問題解決能力」がなければ行動ができないからです。この2つさえあれば、社会情勢がどんな形になっても必ず自分の頭で考えて行動を起こし、社会に適応していけます。
ではAI時代には、学校はどうなっていくのでしょうか。
例えば教師は実技系の科目以外にはいらなくなり、コーチの役割を果たしていくようになります。子どもたちのモチベーションを上げるコーチング技術はとても重要なスキルになります。実際、東明館にも生徒のモチベーションを上げるコーチング技術を持つ教員が数多くいます。AIが進化すると仕事の在り方も変わっていき、コミュニケーション能力やコーチング技術がますます重要になってくるのです。
このようにAIが進化すると、今までの常識や学びではついていけなくなります。国がリスキニング(学び直し)をうたっているのは、「VUCA(ブーカ)の時代」がもうすぐそこまで来ているからなのです。
【日本最速でSociety5.0時代に対応した学校になる】
VUCAとは今の時代を表す、「Volatility=変動性」「Uncertainty=不確実性」「Complexity=複雑性」「Ambiguity=曖昧性」の4単語の頭文字をつなげた略称で、「VUCAの時代」とは「予測困難な、変化の激しい時代」を指します。
内閣府は「Society5.0の超スマート時代がやってくる」と提唱しています。これはサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会(Society)時代です。
こうした時代に求められるのは、文章や情報を正確に読み解き対話する力、科学的に思考・吟味して活用する力、 価値を見つけて生み出す感性と力、好奇心・探求力です。この時代を生き抜く子どもたちを社会に送り出すため、学校教育の現場にも様々なアップデートが求められています。
ところが、Society5.0の時代に対応できる子どもたちを生み出す学校は、まだ日本には存在しません。 東明館学園は、日本で最も早くSociety5.0の時代に即した学校になります。この国が目指す教育の姿をどこよりも早く実現します。私たちと一緒に日本の教育を、この国を変えていく姿を見守っていただきたいです。
【存在意義がなくなりつつある私立学校】
戦後から高度経済成長の時代に移り変わる中で、4年制大学への進学を目指してホワイトカラー企業への就職を臨む人たちが増えていきました。1950年度には40%前半だった高校進学率は1974年度に90%を超え、現在は95%程度の高校進学率を保っています。
高校進学率の増加に伴い、公立の高校だけでは生徒の数を賄いきれなくなり、1960年代から80年代にかけて私立の高校が数多く誕生しました。いわば公立高校の補完が「私立の存在意義」の一つでした。
しかし、時が進んで少子高齢化の時代になり、子どもの数が減少したことで、特に1960年代から80年代に作られた私立の高校には存在意義はなくなりつつあります。実際、経済的に厳しくなっている私立の高校も存在します。
【日本最先端の教育現場を日本最速で作り上げる】
1988年に創立した東明館も他人事ではありません。しかし、九州で初めて男女共学の私立中高一貫校を作ったという経緯や、校訓である「好学愛知 自律自啓」を掲げ、チャレンジ精神あふれる教職員が数多く在籍しています。
東明館学園は新しい存在意義として「日本最先端の教育現場を日本最速で作り上げる」 を掲げています。
時代の最先端を走る学校作りで重要になるのが、最先端のテクノロジーツールです。ロボットやドローン、3Dプリンター、VR などの最先端テクノロジーを、北部九州の子どもと大人が一緒になって触れる環境を整えていきます。
子どものうちに最先端のテクノロジーに触れるのは、非常に大切です。私たちが最速で実現した教育現場をロールモデルとして、九州北部地域の公教育現場がこの現場を見て、取り入れて、広まっていく。教育改革の旗頭として東明館は存り続けていきます。
地域の皆さまや企業に対しては、積極的に東明館の教育現場を見て聞いて体験していただきたいです。学校現場を使ったフィールドワークや教育立国論をベースにしたワークショップ(リーダーシップ養成、社会人教育、クリティカルシンキング、問題発見と解決力を養成する研修)も展開し、地域の皆さまに貢献していきます。
この国の根柢を変えていくために、東明館は教育進化の歩みを止めることなく、子どもたちが未来を生き抜く力を養う環境を作り続けます。
【東明館の未来を、一緒に対話しませんか?】
東明館の教育理念に興味を持っていただけたら、3月25日(土)13時30分〜15時30分に東明館中学校・高等学校にて開催される「未来教育対話」に足を運んでみてください。これは2022年度からスタートした東明館の取り組みで、生徒や教職員、地域の皆さんが一堂に会し、あるテーマをもとに対話を展開します。
「対話」は「討論」と違って、正解を出しません。「討論」は設定されたテーマに対し、どの意見や主張が正しいかを導き出すものです。一方、「対話」は大まかなテーマの中で一人では気が付かない新しい考え方にたどり着こうとする姿勢を持ちます。
対話には、いくつかのルールがあります。「否定も断定もしない」「沈黙を歓迎する」「アイディアをつなげる」など、全員が対等な立場で意見や考えを出し合います。大人も子どももフラットな場で対話ができるのは、なかなかない機会ですし、東明館の「今」を感じてもらえると思います。
ぜひふるってご参加ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。